Dear Dogs 店主の思い


愛犬リリー

それはまだ、私がOLだった頃、初めてまともにもらったボーナスで
ワンコを飼うことにしました。
ちっちゃくてまん丸で、ふわふわで、元気いっぱいのゴールデンの女の子でした。
それが、愛犬リリーです。
ところが、家に来て10日ほどした頃から様子がおかしくなり、
鼻水、せきなどが出て、ぐったりしていました。
あわてて、お医者さんに連れて行ったのですが、
診断はジステンバーという伝染病にかかっていたのです。
この病気は空気感染するので、ショップでかかったのか家でかかったのか微妙でした。

助からないかもしれない・・・・
毎日毎日看病しました。えさもほとんど食べてくれません。
病院にも何度も通い、検査をしました。
そして、奇跡的にも助かったのです。
そのときにはもう生後半年ぐらいでした。
それからワクチンを受け、やっと散歩デビュー。
外の世界は怖いらしく、ほとんど歩かず家の前で終わってしまいました。
だんだん慣れてきた頃、近所のノーリードのゴールデン(♂)に乗っかかれてびっくりして
小屋に逃げ込み出てきませんでした。
リリーは、社会性を身につける時期に病気の為、外に出られず、犬との遊び方を知らず、
そしてこの経験で、オスは怖いという意識を植え付けてしまいました。

リリーは、引っ張り癖がものすごいし、病気の為か甘やかしてしまったので、大型犬だし、
今のうちにしつけておかなければえらいことになるな、とお泊り訓練に出すことになりました。
その間約4ヶ月。寂しかったけど、これからの長い生活のことを考えました。
週末には会いに行って、散歩をしました。
会うたびに賢くなるリリーを見てとてもうれしかったのを覚えています。
そして4ヵ月後、リリーは帰ってきました。

散歩大好きなリリーは自転車で散歩することが多かったのですが、
ある日突然、後ろからこれまたノーリードのシーズーが追いかけてきてワンワン吠えまくり、
後ろ足を噛みました(甘噛みでしたが)びっくりしたリリーは
またまたすごい勢いで逃げていきました。
ただでさえ、犬と接っするのがあまり得意でないリリーは、このことでシーズー嫌いに・・・

しばらくして、リリーを美容に出すことにしました。
近くには、2件しかショップはありませんでしたが、どちらも歩いていけます。
1件目は、当時で5000円と安かったのですが、物販もたくさんやっていたので店の通路が狭く、
帰りは興奮するのでリリーの尻尾がブンブンと商品を倒していました(>_<)
でも、帰ってきてしばらくすると、必ずある部分の皮膚が荒れてジュクジュクして、
病院へ行かなければなりませんでした。
それで、3回でそのお店はやめて、もう1件のお店へ連れて行くことにしました。
そこは、美容とホテルの専門店でした。
リリーが入っても広々と感じる美容室には好感が持てました。
そのお店では当時で7000円と前の店より高かったのですが、
しばらくしても皮膚の状態もよかったので、通い続けることにしました。
でも7000円は正直つらくて、毎月出すことはできませんでした。

トリマーへの道

そして、私は、もともとじっとしているのがニガテなほうで、
接客が好き(OLの前は接客業でした)そして、何よりも犬が好き。

3年勤めてやりがいのないOL業に、このままでいいのか??考えていました。
そして、リリーと接するうちに、
この子が、ジステンバー病気になったこと、ニガテな犬が多いこと、訓練に出したこと、
美容室に連れて行って皮膚が荒れた店と荒れない店、価格差があったことなどを考えて、
自分にもっと知識があればリリーももっと違っていたかもしれないそう思いました。

そして、犬関連の仕事の情報を集め、トリマーになろうと思ったのです。
最初から、いつか自分のお店を持ちたいそう思ってトリマーを目指しました。
そして、トリマーになって気づいたこと、伸びきった爪のため、
足の裏に刺さっていたり、足が曲がってしまったりしている子が多い。
耳や目に病気があっても家では手入れができず・・・ますますひどく・・
蚤やダニがいても気づかない
もっと頻繁に来てもらえれば、
もっと健康に、 もっときれいに、もっとかわいくなって、もっと愛されるのに・・・

トリマーって髪ボサボサなるし、化粧崩れるし、犬に噛まれるし、毛にまみれるし、体力使うし、
あんま休みないし、腰痛くなるし、手荒れるし、給料安いし・・・
わんこ好きだけではやっていけない職業です。
それでも私は、わんこがきれいになって、飼い主さんが喜んで、喜んでる飼い主さんを見て犬が喜んでるのを
見るのがうれしいし、やりがいを感じますし、トリマーでよかったって思う瞬間です☆

私のお店はよく「安いね!」って言われます。
他のお店より安いと思います。でもその浮いた分、自分の為じゃなくて、わんこに使って欲しいと思います。
2回しか美容に出せなかったけど3回出せるようになったとか、今までのフードよりもっと体に良いフードに
変えてあげるとか、サプリをあげるとか、おやつを無添加のものにするとか、
家でのシャンプーをいいものに変えるとか他にもいろいろあると思いますが、
わんこにかけるお金はかわらないけど、内容が良くなったら
わんこはもっと健康にそして幸せになれるし、長く一緒にいられると思うんです。

そして、店名 「Dear Dogs」は、「親愛なる犬たち」です。
飼い主様の愛するわんこ達に、同じように愛を持って接するという意味を込めています。



私が目指すお店

私もそうでしたが、はじめてわんこを飼うお客様は不安がいっぱいだし、
何が正解かわからなかったり、知らないこともたくさんあるので
飼い主さんが何でも相談できるお店

健康維持、病気予防、病気の早期発見のためにも、
1ヶ月〜1ヵ月半に1回の割合で来ていただけるようにリーズナブルな価格で
質の高い技術・サービスを提供できるお店

添加物や保存料などをふんだんに使ったフードやおやつではなく、
体にやさしいフード、おやつを提供するお店

そして、わんこにやさしく愛されるお店、
飼い主さんに喜んでもらえて愛されるお店

まとまりのない文章となってしまいましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました(o*。_。)oペコッ♪